【Google AI】第5回：NotebookLMを日常のワークフローに組み込む方法

はじめに

ここまでNotebookLMの基本機能や具体的な活用シーンを解説してきました。
今回は、さらに踏み込んで 実際のワークフローにNotebookLMをどう組み込むか を解説します。

単に「便利なツール」として終わらせず、日常の業務や学習の流れに自然に溶け込ませることで、真の価値を引き出せるようになります。

1. 個人利用でのワークフロー例

1.1 学習や研究の場合

1. 資料収集 → 論文や教科書をノートブックにアップロード
2. 要点整理 → NotebookLMで自動要約やチャットを活用
3. 関連づけ → マインドマップ機能で要点やキーワード間の繋がりを視覚化し、知識を統合
4. 知識定着 → フラッシュカード機能で復習
5. 成果活用 → レポートや発表資料に反映

NotebookLMを「第二の学習パートナー」として扱うことで、調べる時間を減らし、理解に集中できます。

1.2 情報インプットの場合

• 日々のニュース記事やホワイトペーパーをアップロード
• NotebookLMに要点をまとめさせ、1日の終わりに確認
• 翌日の会議や業務にそのまま反映

「読むより要約を聞く」感覚で効率よくインプットできるのが強みです。

2. チーム利用でのワークフロー例

2.1 プロジェクト管理の場合

1. 各メンバーが関連資料をアップロード
2. NotebookLMで最新情報の不足を確認しソースを追加
3. NotebookLMで全体の要点を整理
4. 定例会議前に、要約を共有して共通認識を作る
5. 決定事項やタスクをまとめ、次の行動に反映

2.2 営業やマーケティングの場合

1. 過去の提案資料や事例をノートブックに集約
2. NotebookLMに「この業種のお客様に向けた強みをまとめて」と依頼
3. 提案書や営業トークの下地として利用

複数人で資料を共有しつつ、AIの整理力を使うことで、会議や企画の生産性が飛躍的に向上します。

3. NotebookLM導入のステップ

NotebookLMを実際に取り入れる際は、以下の流れで進めるとスムーズです。

1. 小さな範囲から始める
   • まずは1つのノートブックに少数の資料をまとめて試す
2. 活用ルールを決める
   • チームなら「資料アップは誰がするか」「どの形式を使うか」を明確化
3. 日常に組み込む
   • 会議準備やレポート作成など、毎週必ずある業務にセットする
4. 振り返りと改善
   • 「ここはうまく使えた」「ここは精度が低かった」と記録し、活用法を最適化

4. 注意点と工夫

便利なNotebookLMですが、取り入れる際には注意点もあります。

• 資料が多すぎると精度が落ちる → 重要なものに絞り込み
• 情報の鮮度 → 定期的に新しい資料をアップロード
• 質問の質が結果を左右する → 漠然とした質問ではなく、具体的に聞く

また、工夫次第でさらに効果が高まります。

• 定例業務に組み込んで「使うのが当たり前」にする
• 共有ノートブックを作り、チーム全員が同じ土台で議論できる環境を整える

まとめ

今回は、NotebookLMを実際のワークフローに組み込む方法を解説しました。

• 個人利用 → 学習や日常インプットを効率化
• チーム利用 → 会議やプロジェクト進行をスムーズに
• 導入ステップ → 小さく試し、ルール化して、日常に溶け込ませる
• 注意点 → 資料整理と具体的な質問が成功のカギ

次回は、さらに実践的な応用テクニックとして、営業・マーケティングといったビジネス現場における具体的な活用方法を詳しく解説します。